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【メンタルヘルス】妻子ある人に恋をした ~話せなかった苦しい思い~
顔を合わせては言えないことでも、メールなら伝えることができる。
「してはいけない恋をしています。相手には妻子もいて自分でもどうしていいのか分からなくなってしまいました。相手の子どもには悪いと思いながらも、だけどどうしても彼のことが好きです。こんなこととても親友にも話せません」
企業に勤める若い女性から送られてきたメールです。一回目に送られてきたメールだけでは、細かいいきさつまでは分かりませんが、許されることのない恋に苦悶(くもん)するひとりの女性からの真摯(しんし)な告白です。
メールカウンセラーは教えようとしたり説得をしたりするだけでは、相談者をサポートできないことを学んでいます。ましてや正しい価値観を押し付けても相手の苦しみが解決するわけではありません。
ある女性メールカウンセラーは、次のように返信しました。
「いけない恋なんですね・・・。だけど、ひとりの女性として愛する気持ちは何よりも本物なのだと思います。他の誰よりも相手のことを愛しておられるのでしょうね。私もひとりの女性として心が痛くなってきます」
カウンセリングは相談者の思いに気持ちを寄せ、葛藤(かっとう)する思いを受け入れることから始まります。どんなに責められることでさえ相談者のほとんどは、起きたこと、起こっていることに苦しみ葛藤して相談を送ってくれているからです。
そしてメールカウンセリングの特徴は、対面だとなかなか口にできないことをオープンに話せることにあります。性犯罪被害者支援のサイトに、過去の傷つき体験の相談が数多く寄せられるなど、語ることができなかった苦しい思いをやっと話せたという人も少なくありません。
誰にも言えない問題、家族の不祥事、自らを責めてしまうようなことなど、人生の中には語ることさえはばかれることがあります。その敷居を下げることができたのがメールカウンセリングです。それだけにメールを使った支援の役割は大きいと感じています。
事例は、普段の相談活動をアレンジしたものです。
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